仕事が出来ないなら、気を遣うか金を使え

仕事は出来なくても、それくらいは出来るだろ?
これは、私が新人の時に、上司が言っていた言葉ですが、
この言葉の真の意味は
最初は出来ないのはしょうがない。
それなら、自分の出来ることをちゃんとやれ!
という意味になります。
流石に、今の社会の流れで、若い子(新人)に言うのは
時代遅れだとは思いますが、
それを実践していたおかげで、仕事は出来なくても、
先輩や上司が助けてくれることは多かったです。
今日は、警察を目指す方に、
覚えておいた方がよいスキルを紹介したいと思います。
アイロン掛けを出来るようにしましょう
警察学校では、ズボンの折り目がきちっと折れていないと、
気合(怒られることを指します)を入れられます。
そのため、定期的にアイロンを掛けるのですが、自分の服にアイロンをかけることなど、
経験してきてない方が多く(私も含め)、上手く皺(しわ)がとれなかったり、
変な折れ線がついたりと、四苦八苦してアイロンを掛けていました。
なお、アイロン掛けに絶対必要な三種の神器があります。
1.アイロンミトン
2.当て布、アイロンカバー
3.霧吹き
1.アイロンミトンは、上着の肩口の曲線などの皺を無くす時に使います。
2.当て布、アイロンカバーをする理由として、これをやらないと、制服がテッカテカに光ってしまい、明らかに当て布等をしないでアイロンを掛けたと分かってしまいます。見た目も良くないため、必ずやっていました。
3.霧吹きをしないと、なかなか皺が伸びないため、掛ける前にやっておりました。なお、学校生活後半になると、霧吹きの手間を省くため、洗濯して濡れた状態でアイロンを掛けてから、ハンガーに干すことをしていました。
参考までに、洗濯ノリは使わなくて大丈夫です。
靴磨きを覚えましょう
学校では、黒革靴着用なのですが、黒靴が光るまで磨きあげてないと気合を入れられます。
私も、入校した他の生徒も、靴なんて磨いたことがない人ばかりでした。
そんな中、前職が陸上自衛隊の方がいて、

いいか、靴ってのはこう磨くんだ
と、靴磨きの基礎を教わりました。
その同期が靴を磨くと、黒靴がミラー状態になって、
光が反射する靴になってしまうから驚きです。
靴のクリームを塗りこむ前に、ブラシで汚れを落とします。
ポイントとして、クリームは全体に薄く塗りこみます。
ここからが、ミソなのですが、霧吹きで靴全体に水を掛けます。
その後、またクリームを薄く塗り、2、3回step2,3を繰り返します。
この工程をすることで、ミラーの如く光る革靴ができるのです。
(自衛隊では、めちゃくちゃ靴磨きをやらされたそうです。)
ゴミの分別に強くなりましょう
この学校でゴミを捨てる時は、かなりハードルが高いです。
何故かといいますと、
とてもゴミの分別に厳しいからです。
分別が間違っていると、ゴミを捨てられず、突き返されたりします。
例えば、
・ ビニールのチャック式の袋を捨てる時は、
チャックの金具部分を取り外さないと捨てれません。
・ 傘を捨てる時は、全ての部品をバラシ、ビニールの部分と、
骨組み等別々に分別しないと駄目です。
私は、面倒なゴミ等は、実家に帰省した時にまとめて持って行って捨ててましたので、
そんなには苦労しませんでした。
ただ、新聞紙などを捨てる際、紐で結んで捨てるのですが、結んで捨てたことが無いため、
適当に結んで出したら気合を入れられました。

どう結んだって同じだろ
と思って、他の同期が新聞紙を結んでいる姿を見ると、明らかに結び方が綺麗で、
無駄のない洗礼された形を成していました。

すげー、なんでこんな綺麗に出来るの?

なんだ、今の若い奴は新聞紙も結べねーのか。
俺がやってやっから貸してみろ
と、年上の同期に指導して貰いました。
なので、雑誌や新聞紙の紐の結び方も学んでおいた方がいいと思います。
基本的なことを、きっちりやる場所ですが、厳しいのは最初の2ヵ月ぐらいです。
その後は、ある程度要領が掴めてきて、
きっちりやるところ
手を抜いてもいいところ
と、分かるようになります。
これから入校される方の参考になれば幸いです。