これは、私が警察を受ける試験で試験官に答えた回答ですが、
辞めて思うことは、人助けをして、感謝されることで自分の価値を認識したかった
というのが、この会社に入った理由だったと思います。
実際の業務はというと、人の役には立っているのだとは思いますが、
あまり感謝されることは無く、どちらかと言うと、罵倒されたり、
嫌な顔をされることの方が多かった気がしました。
ただ、そんなことばかりじゃないのも然りで、時たま本当に困っている人を助けた時には、
今までの苦労が報われるくらい嬉しい気持ちになることもあるで、
これから警察を目指す方がいれば、辛いこともあるけど、
良いことも必ずあると希望をもって頑張って欲しいと思ってます。
今日は、私が前の会社に入って、印象深かったエピソードを少し紹介したいと思います。
いいか、この場所(学校)では、「はい、すいません、ありがとうございます」だけ言えれば卒業できる
これは、警察学校に入校して、最初に新入生の世話をしてくれる先輩方に言われた言葉で、
当時の私は、
この三つの言葉だけ言えれば卒業できるなんて楽でよかったわー
等と、軽い気持ちで考えていましたが、学校生活が続くにつれ、
うわぁーー、これは思っていた以上にヘビーな環境だなぁ
と考えを改めました。
そう思ったのが、理不尽なことがあって言い訳したところ、教官から倍返しで返ってきてしまい、
精神的苦痛(罰勤務)を受けてしまったからです。
なぜ学校が厳しいかというと、今後の人生において、
どうしようもない理不尽なことが多々ありますので、それに備えてというのが理由です。
体罰とかは無いので安心して下さい。
幸運には後ろ髪は無く、前髪しか無いんだ
これはどういうことかと言うと、
幸運とは、自分の前を歩いているわけじゃない、
自分で前髪を引っ張ってきて呼び寄せるんだ
という意味です。
この言葉は、卒業配置先の上司がよく言っていた言葉なのですが、
警察の仕事に、泥棒を捕まえるというのが含まれています。
泥棒は、自分で行動しなければ、捕まえられることは無いので、自分自身で考えて動け、
という上司の思いが込められていました。
(極稀に自首してくる方もいますが・・)
仕事っていうのは、100%でやっちゃダメなんだ。70%くらいでやった方が上手くいくんだ
これは、当時私の担当上司に言われた言葉なのですが、当時の私はまだ新米で、
右も左も分からず、がむしゃらに仕事していたのですが、
勢い余って苦情に発展したことがあります。
その際に、
今のお前は視野が狭くなっている。
なぜなら、仕事を頑張ろうと思って100%の力でやってるからだ。
それじゃ大事なことに気付けないし、仕事も効率悪くなる一方だよ。
70%くらいの力で、少し遊び(心に余裕)を持たせた方が、うまくいくんだよ。
と言われ、目から鱗が落ちました。
この上司は、仕事話以外にも、子供とキャンプした話や、
趣味の話などプライベートの話を楽しそうに語ってくれる方でしたので、
私にとって理想な上司のお手本になった方でした。
警察は、本当に多くの方が働いていて、優しい人、厳しい人、
信頼できる人、苦手だと思える人
等多々いますが、その分良い経験になる職場でした。